世界一幸せな国Ⅰ



前世で何回もしてきた連携技。



言葉を交わさなくても、何をしようとしているのかぐらいは容易にわかった。



同時に走り出した私たち。



私は男の前で飛び上がり、その隙にユアンが足をかけて男を転けさせる。


飛び上がった私は、そのまま転けた男の体にダイブというわけだ。




上に乗ってしまえばこちらのものだから。



「ごめんねぇ、出来れば顔はやめてあげたかったんだけど……」



ユ「別にいいんじゃない?俺がしてることよりローナの方がよっぽど優しい」




私が顔を殴っている間、ユアンは立ったまま男の大切なところを踏んでいた。




男「……ふ……ぐ、ぐぁ……!!あ……ゔ!!」



「ほらほら、黙ってねーと舌かんじまうぞ?」
< 123 / 256 >

この作品をシェア

pagetop