世界一幸せな国Ⅰ
倉庫に戻った後のパーティーで、大人になった同期たちはお酒を飲んでいた。
知っているものと少し変わってしまった景色や、自分は子供のままでみんなは成長しているのを見ると、自分は近くにいられないんだと感じた。
自分たちが死んだ後のチームの話を、酔っ払った龍騎がしてくれた。
荒れて、何度も喧嘩をしながら立て直してくれたことを知ったとき、心が苦しくなった。
自分がしたことの重大さに、直接話を聞いて初めて気づいたようだった。
彼方が、私とくっついたことを報告すると、みんなは祝福してくれた。
みんなで揃えたと言うネックレスを私と彼方にもくれた。
私はピンク、彼方は水色。
大きな石が、しずくのような形にカットしてある。
裏に彫ってある桜の花びらが表から見えるのが綺麗だと思った。
自分の分があることが嬉しくて、涙がまた、止まらなくなった。
あの頃みたいにマリカやみんゴルをして遊んだ。
時折距離は感じるけれど、今ここに生きているのではないかと思うぐらい、笑った。
騒いだ。