世界一幸せな国Ⅰ
一家団欒を、のんびりと過ごしていたこの日の昼ごろ。
先日の話を持ち出したのは、編み物をしているバーバラの上に座るローナだった。
「ねえねえ。おとうしゃま、おかあしゃま!」
屈託のない笑顔で話しかける彼女に、家族の顔もほころぶ。
バ「なあに?」
「わたし、まほうのおべんきょうがしたいの」
これが、先日思いついたことであった。
しかしその笑顔は、彼女の発言によって空気とともに固まった。
バ「……え?」
メ「ろ……ローナ?」
やっぱりだめだったかしら?そう思いながらも彼女は続ける。
「わたし、りっぱなまほうつかいになるってきめてゆの。だかりゃ、おべんきょうすゆの」
家族を説得するべくまだまだ回りが悪い舌を使って話し続けるローナであったが、家族の許しは得られそうにない。
レ「お前の意思は立派だと思うが、やはり認めがたいことだな」
「わたしのマナがつよいからでしょ?つよかったらぼうしょうしちゃうんでしょ?でも、だいじょうぶだよ。このまえ、しなかったもの」
レ「このまえ?」
先日の話を持ち出したのは、編み物をしているバーバラの上に座るローナだった。
「ねえねえ。おとうしゃま、おかあしゃま!」
屈託のない笑顔で話しかける彼女に、家族の顔もほころぶ。
バ「なあに?」
「わたし、まほうのおべんきょうがしたいの」
これが、先日思いついたことであった。
しかしその笑顔は、彼女の発言によって空気とともに固まった。
バ「……え?」
メ「ろ……ローナ?」
やっぱりだめだったかしら?そう思いながらも彼女は続ける。
「わたし、りっぱなまほうつかいになるってきめてゆの。だかりゃ、おべんきょうすゆの」
家族を説得するべくまだまだ回りが悪い舌を使って話し続けるローナであったが、家族の許しは得られそうにない。
レ「お前の意思は立派だと思うが、やはり認めがたいことだな」
「わたしのマナがつよいからでしょ?つよかったらぼうしょうしちゃうんでしょ?でも、だいじょうぶだよ。このまえ、しなかったもの」
レ「このまえ?」