好きのおもさ
表紙には大きな字で、 成績表 と書かれている。
先生の目を一度ちらっと見て、また紙に目をやる。
間髪入れずに紙を開いた。
!!!
するとそこには…驚くべき数字が記されていた。
学年順位が…6位。
見間違い、あるいは別人の成績表を先生が誤って私に渡したのかと思い、表紙に書いてある名前を確認した。
1年1組10番 立山加奈
表紙に書かれてあるのは、まさしく私のだと示す証拠。
途端に動悸を起こす。
「悪いな。ちょっとした事情があって、立山より上の人が受けるテストを、少し遅らせたんだ。
その人たちはみんなと遅くテストを受けて。
その人を排除して成績を出してしまってな。
で、遅くテストを受けた人の成績を昨日出したら、こうなった」
先生からの訂正がまるで耳に入らない。
今まで、3番から下に落ちたことは無かったのに。
「何で、他の人にはこの成績表を渡さないんですか?
他の人も順位が落ちているんじゃ…?」
「その人たちには…昨日、渡したんだ。
昨日のHRが終わってすぐ職員室に戻った時に、成績表の配布を忘れてたことに気づいて。
すぐに教室に戻ってみたら、幸い立山以外みんないたから.