好きのおもさ

「小百合、遅かったな」


私に嫌味を言ったのは、小百合と呼ばれる女の人だった。


彼女が中島昴の隣に並び立つ。



「私の名前は白川小百合(しらかわさゆり)。


で、この人が中島昴(なかしますばる)。


私達2人の名前を忘れんなよ」


白川さんも中島くん同様、低い声で私に言った。


「はい…」



「…にしても、3度目の正直って信用できんだな!


小百合が2度あることは3度あるの方を信じるから俺はちょっと心配だったぜ、今回のことも」


「まぁ前回の2回は失敗ということで.


まだこの学校に来たばっかりだったし」



この学校に来たばっかり?


となるとこの人たちが例の転校生?



「ってことはこの人たちが例の転校生ってわけか…」


小さな声で言ったはずなのに、2人には聞こえていたみたいで。


「今頃気づいた?」


なんて言われた。


新山さんが言ってたとおり、美男美女という言葉を否定しなくていい容姿だ。



だけど今冷静に2人の顔を見ると…


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