好きのおもさ
「何だよ?」
機嫌が悪そうに答える宇川くん。
さっきまで気持ちよさそうに寝ていたくせに、何で機嫌が悪いんだよ。
心の中の思いを隠し、私は用件を手短に伝えた。
「弁当食べてる途中に言ってくるのは、迷惑だとわかってるけど。
早く本返して」
「フフ・・・」
食事中に話し掛けることについて謝罪したというのに、なぜか小笑いされる.
「何がおかしいのよ」
宇川くんと一緒に食べてる人3人は、こちらに注目している。
そして少し口角が上がっている。
「いや、別に気にすんな。
あ~本ね。後で返すわ」
軽くあしらわれている気がする。
「今返してやれよ~」
「何?今返さないって事は、立山さんが読んでた本、おまえも読もうって言う気か?」