好きのおもさ

「1つだけ教えてあげる」



「何だよ」



…間を開けるつもりなんてなかったのに…


言葉を続けようとしたのに。


息が詰まってその先を言えずに、宇川くんの返事を聞いてしまった。



そして私は覚悟して宇川くんに伝えた。



「もう少しで私の本当の姿がわかると思うよ。


嫌でもみんなが噂する…」



私はそんな予感がしていた。


事件のことが学校中に知れ渡る気がしている。



みんなが私が起こしたことを知り、冷ややかな目で見ると思う。



苦しい日々がすぐそこまで来ている気がする。



私の予感に、宇川くんは返事をしてくれない。



「何だよ、それ…」


やっぱり理解してくれてない。


いいんだ、今は。


いずれかはわかるんだから。



今私は、自分の目が熱いことに気がつく。


どうしてだろう….



< 220 / 471 >

この作品をシェア

pagetop