好きのおもさ
それから準備も終わり学校に着いた.
もう入学して1ヶ月が経ったというのに、まだ席が替わらない.
早く替わってほしいものだ.
「お、今日は早いな」
なんて話しかける、私の隣の席の人.
でも私は返事をしない.
「れおと、何で返事もしないのに話しかけてんだよ」
と、クラスの人が宇川くんに話し始める.
私は気にせず、参考書とノートを開き勉強を始めた.
「だってさ滅多にいねぇんだぞ、こんな性格の持ち主.
友達も作ろうとせず、ただ教科書とかノートにひっついてるヤツ.
面白いじゃん」
楽しそうに言う、隣のコヤツがムカつく.
だけどこんな事は気にしないようにする.
しかし言われっぱなしは腑に落ちないので、一瞬睨む.
「おいおい、れおと.
また睨まれてんぞ」