好きのおもさ
宇川くんに向けていた視線を帰り道に戻す。
「俺自身…よくわかんねぇ。 好きかどうか。
気になるヤツなら、意外と身近にいるぞ」
先を歩こうとする私に詳しく説明してくれる宇川君。
なんだ、彼みたいなやつでも好きな人くらいいるんだ。
それもそうか。もう高校生だし。
気になる人の1人や2人できても、おかしくないんだから。
「やっぱり今の質問は、私のとってそこまで参考にならなかったな」
つい自分の気持ちを出してしまった。
宇川くんに私の思いは届いていたみたいだ。
「なんだよそれ。 人がせっかく答えてあげたのに。
しかも人の好きな人をだぜ?
それなのに参考にならなかったって…
なんか俺…気にかけるやつ間違えたかな」
何、その言い方。
そんな言い方されると、まるで私のことを言ってるみたいじゃん。
私を気にかけてる相手になっちゃうじゃん。
やめてよ、そんな表現。
「違う。 宇川くんの答えが参考にならなかったんじゃない。
私のし…」