好きのおもさ

ジュースが美味しかったのか、帰路での宇川くんの喋りはご機嫌だった。


それに対して私はいつもと変わらぬテンションだった。




家に帰りついて、ドアを開ける。


多少遠慮しつつも、宇川くんは私の家に入る。



「好きな所座ってて」


と宇川くんに言った私は、小さな部屋に入った。



そこに荷物を置き、着替えをした。



着替え終わって部屋から出た私は、宇川くんの視界に入る。



それは気にせず、台所へ向かった。




「お前の晩飯、できてんの~?」



まだ準備を始めてないのに、宇川くんは言ってくる。



「出来てないに決まってるでしょ」




嫌味っぽく答えるのはもちろんのことだ。




でもお客さんがいるってことだから、用意は早めに済ませといた方がいいよね。




私は冷凍庫から、レトルト食品を取り出した。



レンジでチンして完成する、簡単な料理だ。




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