好きのおもさ
それにしても…宇川くんに家に来てもらって、何を話せばいいんだろう。
正直話さなくてもいい気がするけど。
今コンビニで宇川くんが買い物をしている隙に、全力で走って帰宅するのもできる。
というか宇川くんを拒んでいる状況では、そうしてたに違いない。
どうして? どこで私の気が緩んだんだ…?
「さぁ、行こうか」
コンビニから出てきた宇川くんが私に呼びかける。
だが私は動けないでいる。
私をよく見ていなかった彼は、私が動いていないことに気づかない。
いや、彼は買い物袋を漁っている。
そして見つけた紙パックに入っているジュース。
それの注入口にストローを刺そうとした時。
「おい、どうした? 帰らないのか?
それとも…やっぱり俺、家に上げたくないとでも思った?」
言い終わった時に彼はストローを伝わせて、ジュースを飲み始めた。
「本当に…自分がわからない。
…そう思っただけ。さぁ、行こう!!」
自分のモヤモヤの気持ちを払拭するように、私は彼の前を出て先を歩き始めた。