好きのおもさ

それにしても…宇川くんに家に来てもらって、何を話せばいいんだろう。


正直話さなくてもいい気がするけど。


今コンビニで宇川くんが買い物をしている隙に、全力で走って帰宅するのもできる。


というか宇川くんを拒んでいる状況では、そうしてたに違いない。



どうして?  どこで私の気が緩んだんだ…?



「さぁ、行こうか」



コンビニから出てきた宇川くんが私に呼びかける。


だが私は動けないでいる。


私をよく見ていなかった彼は、私が動いていないことに気づかない。



いや、彼は買い物袋を漁っている。


そして見つけた紙パックに入っているジュース。



それの注入口にストローを刺そうとした時。



「おい、どうした? 帰らないのか?


それとも…やっぱり俺、家に上げたくないとでも思った?」



言い終わった時に彼はストローを伝わせて、ジュースを飲み始めた。




「本当に…自分がわからない。



…そう思っただけ。さぁ、行こう!!」



自分のモヤモヤの気持ちを払拭するように、私は彼の前を出て先を歩き始めた。




< 265 / 471 >

この作品をシェア

pagetop