好きのおもさ
「解ってるくせに…」
相手に聞こえないくらい小さな声でポツリと呟く。
だけど相手には私の口の動きで何を言ったのか、見当がついているみたい。
だから意地が悪い感じで私の方に笑いを見せた。
その笑みに私は答えなかった。
「お前は… 俺の…」
箸を丁寧に置き、ゆっくりと言われる言葉。
期待はしないのに、自分の中で緊張が走る。
「恋愛対象だ」
真剣に言われた告白。
私はどう反応すればいいのかわからない。
「だから… 何だって言うの?
あんたの対象に入ってるとしても、私をどう思ってるのかわからない」
自分が照れてるのか、少し感情を強く出してしまう。
これが俗に言う、照れ隠しなのか。
…自分らしくない。
「まぁそのうち明らかになるよ」
と言って、二人は晩御飯を食べ終わった。