好きのおもさ

私は出来るならもう帰りたいのに。



「そうだよ、おまえもいろよ」


なんて宇川くんの弟も便乗する。


玄関でもたもたしている私は、どうしようか迷う。



「せっかく寄ってきたんだし。


もう少し俺ん所で寛いどけばいいじゃんね?」


とうとう宇川くんまでこんなことを言われた。



私はふと宇川くんの弟をじっと見た。



静かになる空間。


そんな中宇川くんの弟に言われた。



「なんだよ」


その言葉ではっと我に返った。



「ごめん、やっぱり私帰る!!」


心の中でもう少しここに居ようかなと思ったけど。


やっぱり帰ることにした。


理由も言わず、急いで靴を履く。


「お邪魔しました」


と宇川くんに聞こえるように言って、彼の家から出ていった。



弟を見て思い出したのだ。


三希を助けてる時のことを。


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