好きのおもさ

この自分の中にある感情を、宇川くんにぶつけてもいいのだろうか。


考える前にぶつけてしまう自分がいた。



「あの時の事って・・・」


「そう!!白川さんも言ってた、私が友広くんを見殺しにした時のこと!!


忘れたいのに…あの子見てると思い出しちゃう。


それにまたあんなことしてしまいそうで、怖くなる」



また自分の弱みを見せてしまう。


そんな自分が嫌いなのに。



「お前は見殺しになんかしてねぇ!!


ただ昴とかが言ってることは、過信してることを言ってるだけだ!!


気にするなよ」


ちょっと強く言い過ぎてる宇川くん。


だけど彼なりに私を宥めようとしてるのが分かると、気にならなくなる。



「わかってる…

白川さんたちが大袈裟に言ってることくらい。


だけど二人にあんな風に言われると、自分に自信が持てなくなる」



手が小さくだが小刻みに震えてしまう。


それを宇川くんに見られないようにそっと隠す。



「大丈夫。 自信を持て。


お前がやってること、間違えてない」



自信満々に言う彼の言葉が、私の支えになる。



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