好きのおもさ

「立山…大丈夫か?」


こんな時にでも心配してくれるのは…宇川君だった。



先に戻ったかと思ったけど、そうじゃなかったみたい。



彼の問いに私は首を動かすだけだ。



「明日、絶対来いよ!!」


宇川くんの誘いに返事ができない。



「絶対だ。約束だ。


俺、明日おまえを楽しませるから。


もしお前が楽しめなかったら、俺一回だけお前の言うこと、何でも聞くから」



彼の目が真剣だった。


そこまで言われたら…、断れないじゃん。



今の私は完璧心変わりしてるんだから。



「じゃあ、もし私が楽しめたらあんたの言うこと…聞かないといけなくなるじゃん」


思いとは正反対の言葉が出る。



宇川君ともっと一緒に過ごしたいんだから、素直に頷けばいいのに。



「…ってことは明日、来てくれるんだな」



私が肯定して宇川くんに聞いたことが、どうやら彼にはわかったみたいだ。



「行くよ」



そう言って私は止めていた足を動かし、教室へ向かった。



< 380 / 471 >

この作品をシェア

pagetop