好きのおもさ
「立山…大丈夫か?」
こんな時にでも心配してくれるのは…宇川君だった。
先に戻ったかと思ったけど、そうじゃなかったみたい。
彼の問いに私は首を動かすだけだ。
「明日、絶対来いよ!!」
宇川くんの誘いに返事ができない。
「絶対だ。約束だ。
俺、明日おまえを楽しませるから。
もしお前が楽しめなかったら、俺一回だけお前の言うこと、何でも聞くから」
彼の目が真剣だった。
そこまで言われたら…、断れないじゃん。
今の私は完璧心変わりしてるんだから。
「じゃあ、もし私が楽しめたらあんたの言うこと…聞かないといけなくなるじゃん」
思いとは正反対の言葉が出る。
宇川君ともっと一緒に過ごしたいんだから、素直に頷けばいいのに。
「…ってことは明日、来てくれるんだな」
私が肯定して宇川くんに聞いたことが、どうやら彼にはわかったみたいだ。
「行くよ」
そう言って私は止めていた足を動かし、教室へ向かった。