好きのおもさ
期末テスト1日目、2日目、3日目と過ぎ・・・
明日で最終日.
これから帰って勉強をする.
号令も済み、これからの大略の計画を立てながら帰るとしよう.
「なぁ立山.
これから図書館に、一緒に来てくれないか」
帰ろうと荷物を手にかけた時、宇川くんが声をかけた.
驚いた.
正直もう話しかけてこないと思ったのに.
「私はこれから帰って勉強したいんだ」
「だからその勉強を、図書館でしてくれないか」
何でこんな人と勉強しなくちゃいけないんだ.
絶対お断りだ.
「嫌に決まってるでしょ.
こんな事、言わなくても分かるでしょ?」
「だけど・・・
おまえに勉強教えてもらいたくってさ・・・」
「私、教えるの好きじゃない.
相手がドコまで理解して、ドコが理解してないとか・・・
そういうの推測するの、面倒だし」
「俺ははっきり言うから、推測なんて必要ない」
「私に教えてもらわなくても、違う人に教えてもらえばいいじゃない!!
その方が喜ばれるよ」