好きのおもさ

何でこんな人と図書館に行かないといけないのか.


そんな事してたら、集中出来ないに決まってる.



私は教室を出て歩き出し、心の中で愚痴をこぼす.



その上勉強を教えるとか・・・


時間の無駄に決まってる.

わからないんだったら先生に聞けばいいことだ.


まぁ先生が嫌だから、私に頼るんだと思うけど・・・


でもコイツは異様に持てるみたいだから、そこら辺の女子にねだればすぐに教えてくれるだろう.



「いいや、おまえがいいんだよ」


「私は嫌だ」


「じゃあいい.

その代わり、付き合って」



「は? 嫌よ.

言ったでしょ?  この後勉強するって」


「お願い!!  15分でいいからさ」


「あんたと15分付き合って、メリットでもある?」


「あるぜ.


俺が幸せになれる!!」


何この自由人.


見ててイライラする.


「誰が幸せになろうと、私には関係ない!」


私は走り出す.


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