Golden Apple
その怖さも相俟って、あたしはミカミのクラスの前で張っていた。いつもと同じ時間に来たミカミはあたしの姿を見て少し驚いて、それからいつもの穏やかな笑みを見せる。
「おはよう」
「…おはよ」
「どうしたんですか?」
用事があってきた。この前の体育倉庫のこと。
あと、キッシーが何から助けて欲しいのか。
「この前、授業中に体育倉庫でキッシーが、」
それを聞いたミカミがあたしの腕を掴む。屋上へ続く階段を上って踊場で止まる。
「はい」
「未遂だったんだけど。…あたし、さっき無神経だった?」