Golden Apple
ボカすつもりだったけれど、廊下でそんな話はやっぱりマズいか。少し反省する。
「いえ、あっち側が耳をそばだてていると面倒なので。彼女は今日学校には?」
「ああそういうこと。来てるよ、普通に友達と話してた」
「そこに居合わせたんですか?」
「見つけて…喧嘩はしてない。先に向こうがどっか行った」
事実だ。ミカミはそれを信じたらしく、壁に背中を寄せて床を見ていた。
「キッシーさあ、なんて助けて欲しいって言ってきたの? ヒガシノって奴が関わってるなら男関係?」
「…その喋り方、止めて貰えますか」
驚く程淡々とした口調でそう言われて、一瞬意味が分からなかった。