Golden Apple
ミカミが俺って言った。
ぽかんと口を開いていると、怪訝な顔をされた。なんか可笑しくて肩を震わせて笑う。
「なんですか?」
「いや、分かってる。誰にも言わない」
「クラギ」
窘められるように名前を呼ばれる。はーい、とふざけるように返したら首に掛かっていたものを引っ張られた。
うえっと声が出る寸前に唇が重なった。なんか最近毎回こうな気がする。
それを離されて、苛ついた感情をぶつけるように足を踏んでおいた。舌打ちをして教室へ帰った。