Golden Apple

中学は振替休日というものらしく、人っ子一人として居なかった。

教師に良い思い出もないトーガは早々と中学を後にした。

何の変哲もない中学。あたしやミヤシタが通っていた所よりも綺麗な気がする。ここにミカミも通っていたのか。


「どうすっかなあ、携帯ないだけで何も出来ないって怖え」

「情報社会だから」

「その情報社会で携帯を持ってないクラギちゃんも怖え」

「…ケータイは弁償する。これで良い?」


両手を上げた。それに何か言おうと口を開くトーガ。

その口からあたしに向かって声は発せられなかった。


「先輩!!」



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