星屑ビーナス



「けどそういう真崎さんも女取っ替え引っ替えしてるんじゃないんですかー?」

「してねーよ。つーか彼女なんて長いこといない」

「?そうなんですか?」

「女作る暇もないしな」

「へー…真崎さんって異性の好みもうるさそうですよね」

「そうでもない。普通に可愛い人が好きだ」

「ふーん…」



可愛い、人…

その一言にまた心の奥にモヤッとする気持ち。

(って私、何で気になってる?)



「ただいま」

「あ、おかえり」



そうしていると戻ってきたかおりは、長い髪を揺らしながら嫌な顔をして席に座る。



「あー…何かトイレ近くの席に嫌なオヤジたちいたわ」

「?どんな?」

「酔っ払いよ。もう出来上がっちゃってて、通る女皆に絡んでて。あれ絶対店から追い出し食らうわね」

「和泉、お前は絡まれなかったのか?」

「えぇ。私くらいになると向こうが引くんです」

「お、おぉ…お前のそういう所嫌いじゃねーな…」



堂々と言い放つかおりにさすがの真崎さんもまいったように笑っていると、続いて電話を終えた浅田さんが戻ってくる。


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