【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
思わず隣にいた雅治にサッと身を隠す。



「ん?ちゃーさびたが?」



どうしたもこうしたも、お祭りの時の女子達がいる。しかもガチの感じで私を睨んでいるのだ。



あの時の澪ちゃんの行動や、雅治の発言は完全にアウトだったし。



「あー…何となく察しましたよ。いつ目をつけられたのですか?」



頭のいい永太は状況を察したらしく私に尋ねる。



「夏祭りの時かな。」



「成る程ね。自惚れに聞こえるかもしれませんが、俺達モテますから。」



そこまで言って退けてしまうのは逆に清々しいですけども。



一人状況を理解していない雅治は、ターコイズブルーの瞳を持つ目をしぱしぱと瞬かす。



「さ、とにかく早くここから離れましょう。雅治、悠莉の命が狙われてますよ。」



「あんせー、わんと永太や悠莉ぬSPやっさー!」



雅治はこの危機的状況を未だに理解していないらしいけど、可愛いから怒れないよね。
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