【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
「少女漫画のヒロインにしては……嗚呼、汚ならしい。」




「テメェコノヤロウ私のスッピン見て度肝抜きやがれ。」



だいたい今の吐息混じりの『嗚呼』はなんだ。セクロスの時どんな声出すんだチクショウ!



「永太があんしー親しくねーん子んかい毒を吐くなんて珍しい。くくるを開いちょるんぐゎーやさ。」



だったら、一生心開かないでくれ。クローズド心!!



「永太ァ!澪ォ!ジュースくれ、ジュース!喉乾いたやっさぁ!」



「ヒッ!」



また、急に玄関先から大きな声が聞こえてきて、ビックリして背筋が伸びる。



もう、チャイム使いなよ!昭和か!



永太や澪ちゃんより、高い、声は変わってるけど可愛い声が飛び、ドタドタと近寄る足音。



「騒がしいのが一人増えますね。」



「んだばー。」



さっき言ってウェイくボード君が来るんだ、と思い、私は目線を玄関の方に持っていった。
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