【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

そう思うと、自然と笑いが込み上げて来てしまう。



「ぬーよ！あったに笑い出して！っていうか、いちゃし、急に悠莉がわんに会いんかいちゅーさなんて。」



いきなり笑い出した私に対して、雅治が慌ててる姿が可愛くて、もっと笑いが止まらなくなる。



「ふはは！………あのね、何も考えてなかったの。でも、雅治に会いたくて。」



笑いながら言う私に、一瞬目を丸くした雅治だったけど、くしゃ、と顔を寄せて太陽みたいな顔で笑ってくれる。



「そうか、うーん………あんせー、着いてこい！」



「うん！」



雅治は私の手を引いて、ビビッドブルーの空の下を駆け出す。



その、私の手を引く雅治の背中は、決して長身じゃないけど大きくて。



「雅治ー！」



「おぉー！？」



大きな声で声をかければ、倍以上の大きな声で、まっすぐに返事をくれる。



「でーじ、しちゅんよ！雅治！」



そんな雅治に、私もまっすぐに、器用じゃないけど飾らない気持ちを込めて叫んだ。