【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
お風呂から上がると、なんだかどっと疲れが沸き上がり、そのまま涼しい居間でうとうと。



次に意識を取り戻した時には、柔らかな感触を頭に感じていて、何だか心地良い。



一定のリズムで髪の毛をふわふわ、と辿る柔らかいこの手と、甘いけどスパイシーな香水みたいな香り。



あ…お昼、闘牛観た時に、この感覚に似たもの、味わった気が…………。



「おや?もう起きましたか?」



「ふぇ…………えぇぇ!?」



意識がはっきりして、一番最初に目に入ったのは、超絶美形男。



見下ろされて、頭撫でられて……も、もしかしなくても、膝枕、されてます?この私、普段鬼畜な山入端永太さんに、膝枕されてませんか!?



「起きたなら退きなさいよ。」



「あわわごめん!」



ガバッと起き上がると、永太が楽しそうに口元に手を添えて笑っている。
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