私を変えたあいつ。




起きてからお風呂に入って
家を出る準備をした

そう、今日はまにゃと
一緒にけんちゃんの
家に行く予定です。

やすくんも行くみたいで
合流しようとのこと。


まにゃと合流して
2人で歩いて行くことに。

そしたら電話が鳴った。

お父さんからだった。

両親は離婚して
お父さんからはたまにしか
電話がかかってこない

なにかなとおもって
電話にでると、

「まゆちゃん?今どこにいんの?
そこから動かないでね?
お父さん今からそこ行くから」

「なんで?今から遊びに
行くからちょっと無理」

「なんでぢゃねーよ
今から行くって言ってんだろ
いいからそこにいろよ?」

「わかりました。」


お父さんがこんなこと言うのは
本当に怒ってるときだけ。
すごく心臓がドキドキいってるのは
まにゃにも聞こえそう。


------キキーッ。ガシャン


自転車を止めないで
地面に叩きつけるように
あたしのとこに一直線

殴られると思ったときには

ビンタされてた。


「なんで電話してんのに
電話でねーんだよ?
お母さんがどんだけ
心配してっと思ってんの?
お前のこと半殺しに
してやってもいいんだよ?」


後ろは壁。
前には鬼以上に怖いお父さん。
首には締められる勢いの大きい手。

もう終わった。

お父さんに殺される

もっと大切にしたかった。
というかなんでこんな冷静?
なんでこんに怒ってるの?



「すいません!」

「お前誰だよ?あ?」

「自分はまゆちゃんの友達の兄貴です」

あぁやすくん来ちゃったんだ。

「やめてあげてください。
とりあえず落ち着きましょう?」

「お前か?まゆのこと
連れ回して遊んでたの?
そうなのかよ?おい」

「なんのことですか?
確かに昨日は一緒にいました」

「まゆのお母さんが連絡
取れないって心配して
学校も行ってないみたいなんだって
連絡あったから


「その件に関しては
すいませんでした。
自分も気付くべきとこでした。
でも娘さんに手を出すのは
もうやめてあげてください。」


「わかった。悪かったな。
名前なんていうんだ?」

「自分はやすって言います」

「そうか、娘を頼んだよ。」


なんでこうなったのかな?

「お父さんごめんなさい」

「また連絡するからちゃんと
電話でろよ?
やすくんによろしく」



嘘みたいだけど
本当にお父さんに殴られた。
あんなに優しいお父さんを
変えちゃったんだ。


-----ポンっ

へ?
頭を撫でてくれたのは
やすくんだった

「電話、でなかったのか?
電話来たなら遠慮しないで
出ていからさ!な?
1番に親心配させちゃ駄目でしょ?
わかった?」

「はい。ごめんなさい」

「まゆどうする?帰るか?」

「行っていいなら行きたい!」

「ぢゃあ今日は帰るんだぞ!」

「はーい!」


「お二人さん!うち忘れてるよー
はやくけんちゃんとこ行こーよ!」


そんなわけでけんちゃんの
家に行くことに。


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