超企業
無理だ!もう死体を見ていられない。
こんな仕事はじめから無理じゃないか!
だいたいどこの誰なんだよこの人…!
その世界では有名な人なのかもしれないけど、テレビにも出ない政治家の人なんて知らない。
そんなおじさんが死体、他殺されたって…。どんな推理ドラマやらされてるんだ僕は!
死体から目をそらしていると、榊薔薇さんは信じられない行動にうつった。
なんとその異臭放つ死体に近づきまじまじ観察を始めた。
「さ、榊薔薇さん!」
僕がそう呼びかけると、彼女はすごい冷たく細い目で
「なに?」
とだけ返した。
「なにって…、そんなまじまじみるもんじゃないよ!離れた方がいいよ!」
「なんで?仕事の邪魔するの?」
仕事…?
これが仕事…か…。
僕はすぐにこの会社を辞めたい気分だった。
吐き気は止まらないし、恐怖だし、だいたいこの女の子まともじゃないことが僕は分かった。