この運命を奇跡と呼ぶならば。
「ッ…ん…クッ」
「…桜ちゃん!?」
桜が小さく身じろぎし沖田が名前を呼ぶとパチパチと2,3回瞬きをして目を覚ました。
「そ、うじ…」
「桜ちゃん、大丈夫?」
沖田の問いかけに首を横に振ると桜はまたすやすやと寝てしまった。
「皆さん、桜は気を失っているだけですからそろそろ部屋を出ましょう。」
そう言って山崎は沖田以外の背中を押して部屋を出て行った。
「総司、桜になにかあったら呼んで下さいね。」
「うん。ありがとう、山崎君。」