この運命を奇跡と呼ぶならば。

桜がそう言うと沖田は黙り込んでしまい、桜が部屋を出ようとしているので一緒についていった。

桜が向かったのは土方の部屋だった。

「土方、入るぞ。」


「桜か!?」


部屋の中から土方の焦ったような声が聞こえるが、桜はそれを無視して部屋へ入った。


「桜、どうしてここにいる。部屋に戻って大人しく寝てろ。」

「昨日のことを説明するためよ。それに、総司にも言ったけど自分の体のことは自分が一番よくわかってる。」

「はぁ…じゃあ、体はもう大丈夫なのか?」


「えぇ。じゃあ、皆を広間に集めてくれる?昨日のことを説明するから。」
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