この運命を奇跡と呼ぶならば。



そうこうしている間に、ある部屋の前に着いた。



そして、桜がボーッとしていると先程の男がスパーンと遠慮なく襖を開けてから声をかけずかずかと中へ入っていく。


「土方さーん、入りますよー。」



慌てて桜も男に続き部屋へ入ると中にはいかにも優しそうな大柄な男と美丈夫だが眉間に皺を寄せている男が居て美丈夫が不機嫌そうに言った。


「おい、総司。いつも言っているだろう。開けてから声をかけるんじゃねぇ。声をかけて相手の返事を待って入ってこい。それと後ろのやつは誰だ。」
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