相容れない二人の恋の行方は
内輪話に入っていけずただただ黙って二人の会話を聞く。木崎さんはもっとか弱い女性のイメージが強かったけど、新谷の前では意外と強気の女性。きっとこれが彼女の本性だろう。
「でも弘毅君のお家のこと聞いて驚いちゃった! お家がね昔から家族でよく行ってる老舗料亭だったの。すごい偶然……」
「……へぇ、どこだっけ?」
「ははっ友達のことなのに忘れちゃったの?」
「高校卒業以来会ってないから」
私はもちろん、新谷も知らなかった事実なのだろう。
そして木崎さんの口から語られた弘毅さんの実家が経営する店が、有名な三ツ星料亭であることを知って私は驚愕した。弘毅さんの話から彼の家が飲食店なんだろうという予想はしていたけど、まさかそんなにも有名店なお家の人だったなんて。
「最近行っていないから、まだ今度家族で行くねって話してたの」
驚きに動揺する私たちを置き去りにして木崎さんはケーキを頬張って幸せそうな笑みを浮かべた。そして視線をまだ一口くらいしか食べていない新谷のフルーツがたくさん乗ったタルトへと移す。
「そっちのタルトも美味しそうね。一口ちょうだい?」
「いいよ」
すると木崎さんは自分のフォークを食べかけのタルトの乗ったお皿に置いて皿ごと新谷のタルトと交換した。新谷は「ボクはいい」と木崎さんのタルトは食べなかったけど、木崎さんはフォークを手に取ると交換した新谷の食べかけのタルトを一口口に運んで満面の笑みを見せた。
やっぱり、この二人は仲がいいなと思った。私には幼馴染がいないから分からないけど……普通こんなもんなのかな。
「美味しいよ! 真由子ちゃんも食べる? はい!」
「いえ、私はいいです……」
フォークを差し出されたけど断る。
「あれ? 真由子ちゃん全然食べてない。この間も真由子ちゃんが残したケーキを私が食べて……」
「真由子はあまり間食しないよな。食べる量も少ない」
「小食? でもだからスタイルがいいのね。細くてうらやましい……」
私は無言のまま首を横に振る。
細いイコールスタイルがいいと思われがちだけど、私はただ貧弱なだけだ。
「でも弘毅君のお家のこと聞いて驚いちゃった! お家がね昔から家族でよく行ってる老舗料亭だったの。すごい偶然……」
「……へぇ、どこだっけ?」
「ははっ友達のことなのに忘れちゃったの?」
「高校卒業以来会ってないから」
私はもちろん、新谷も知らなかった事実なのだろう。
そして木崎さんの口から語られた弘毅さんの実家が経営する店が、有名な三ツ星料亭であることを知って私は驚愕した。弘毅さんの話から彼の家が飲食店なんだろうという予想はしていたけど、まさかそんなにも有名店なお家の人だったなんて。
「最近行っていないから、まだ今度家族で行くねって話してたの」
驚きに動揺する私たちを置き去りにして木崎さんはケーキを頬張って幸せそうな笑みを浮かべた。そして視線をまだ一口くらいしか食べていない新谷のフルーツがたくさん乗ったタルトへと移す。
「そっちのタルトも美味しそうね。一口ちょうだい?」
「いいよ」
すると木崎さんは自分のフォークを食べかけのタルトの乗ったお皿に置いて皿ごと新谷のタルトと交換した。新谷は「ボクはいい」と木崎さんのタルトは食べなかったけど、木崎さんはフォークを手に取ると交換した新谷の食べかけのタルトを一口口に運んで満面の笑みを見せた。
やっぱり、この二人は仲がいいなと思った。私には幼馴染がいないから分からないけど……普通こんなもんなのかな。
「美味しいよ! 真由子ちゃんも食べる? はい!」
「いえ、私はいいです……」
フォークを差し出されたけど断る。
「あれ? 真由子ちゃん全然食べてない。この間も真由子ちゃんが残したケーキを私が食べて……」
「真由子はあまり間食しないよな。食べる量も少ない」
「小食? でもだからスタイルがいいのね。細くてうらやましい……」
私は無言のまま首を横に振る。
細いイコールスタイルがいいと思われがちだけど、私はただ貧弱なだけだ。