相容れない二人の恋の行方は
「どうしたんだよ」
背を向け丸まる私を不審に思い、新谷が向かいに移動して私の顔を覗き込む。私は深く俯き必死に顔を隠す。
「な、なんでもないです! 景色を見ましょうよ! ほら、明かりが点ってとても綺麗……」
「じゃあ真由子も見ろよ」
「わ、私は……!」
「……もしかして、気分でも悪い?」
「い、いや……」
「大丈夫?」
気分が悪いのだと勘違いした新谷が、いっそう身を寄せてくる気配を感じて私の心臓は限界を迎えた。
「大丈夫ですから!」
振り払うようにして身体を起こすと、今までにない近距離で新谷と目が合った。
「真由子……なんて顔してるんだよ。目が……泣いてる? 顔も真っ赤……」
「こ、これは、その……!」
どうしちゃったんだろう、私。胸の高鳴りが苦しくて近い距離感に息が詰まる。こんな気持ちは以前にも。元彼と付き合っていた時……? ううん、もっと前に……
混乱して再び深く頷いたその瞬間、鍵がはずれる音がして、外から明るい声が聞こえてきた。
「おかえりなさーい!」
係り員の声にはっとして、慌てて先に観覧車を降りる。足早に乗り場出口へと向かうけど、ゆっくりと歩く前に降りたカップルで詰まって先に進まない。するとあとから降りてきた木崎さんたちの会話が聞こえてくる。
「ねぇお腹空かない? このあとどこか食べに行こうよ」
「賛成! だったらウチの店来てよ!」
「ほんとぉ? でも……予約しないと無理でしょ?」
「大丈夫! まなみちゃんだったらいつでも……!」
「じゃあ、四人で行きましょう?」
「おい、千智! おまえ気遣って真由子と二人でどっかに……」
弘毅さんの言葉に反応して勢いよく振り返った。
「ごめんなさい、私、気分が悪いので……先に、し、失礼します!」
そして頭を下げながらそれだけ告げると背を向け走り出した。
背を向け丸まる私を不審に思い、新谷が向かいに移動して私の顔を覗き込む。私は深く俯き必死に顔を隠す。
「な、なんでもないです! 景色を見ましょうよ! ほら、明かりが点ってとても綺麗……」
「じゃあ真由子も見ろよ」
「わ、私は……!」
「……もしかして、気分でも悪い?」
「い、いや……」
「大丈夫?」
気分が悪いのだと勘違いした新谷が、いっそう身を寄せてくる気配を感じて私の心臓は限界を迎えた。
「大丈夫ですから!」
振り払うようにして身体を起こすと、今までにない近距離で新谷と目が合った。
「真由子……なんて顔してるんだよ。目が……泣いてる? 顔も真っ赤……」
「こ、これは、その……!」
どうしちゃったんだろう、私。胸の高鳴りが苦しくて近い距離感に息が詰まる。こんな気持ちは以前にも。元彼と付き合っていた時……? ううん、もっと前に……
混乱して再び深く頷いたその瞬間、鍵がはずれる音がして、外から明るい声が聞こえてきた。
「おかえりなさーい!」
係り員の声にはっとして、慌てて先に観覧車を降りる。足早に乗り場出口へと向かうけど、ゆっくりと歩く前に降りたカップルで詰まって先に進まない。するとあとから降りてきた木崎さんたちの会話が聞こえてくる。
「ねぇお腹空かない? このあとどこか食べに行こうよ」
「賛成! だったらウチの店来てよ!」
「ほんとぉ? でも……予約しないと無理でしょ?」
「大丈夫! まなみちゃんだったらいつでも……!」
「じゃあ、四人で行きましょう?」
「おい、千智! おまえ気遣って真由子と二人でどっかに……」
弘毅さんの言葉に反応して勢いよく振り返った。
「ごめんなさい、私、気分が悪いので……先に、し、失礼します!」
そして頭を下げながらそれだけ告げると背を向け走り出した。