相容れない二人の恋の行方は
結局、新谷といても彼のわがままに振り回され、連れまわされてばかりで勉強などほとんど出来ず、もちろん一度たりとも教えてもらったこともなく。本当に新谷が成績優秀者なのだろうかと言う疑問すら浮かぶほど彼は遊んでばかりだ。それでもなんとか新谷から解放される自宅で過ごす時間を使って勉強をして、前回のテスト結果を上回る成績で一学期を終えた。
でもこのままじゃいけない。私は受験生だ。夏休みを使って遅れた分の勉強を取り返さなくちゃ。
そんな私の思惑も、夏休み前最後の登校日に顔を合わせた新谷の思い付きの発言によってもろくも崩れ去ることになる。
「勉強……合宿?」
「うん。夏休み中はボクの家に住み込みで」
「はぁ!?」
いつの間にか放課後には必ず行くことが義務付けられるようになった講堂内の一室で、あまりにぶっ飛んだ発言に、机をバンと叩いて立ち上がった。
この日を最後に、しばらくこの男からも解放されると思っていたのに。
私の反応にも一切動じない新谷は、涼しげな顔をしてじっと私を見上げる。
「よく塾なんかであるだろ? 短期集中型の勉強合宿。ボクは、短期だなんてケチくさいこと言わずに夏休みをフルに使って君の勉強に付き合ってあげようって言ってるんだ」
「言っている意味が分からないんですけど……。だいたい、ちゃんと勉強した試しなんて……」
「そういえばさ。朝、迎えにだけに来ることに疑問を感じていたようだけど、これなら毎朝ボクを起こしてから一緒に登校すると言う君の要望も叶えられ……」
「す、すすとっぷ!!!」
色々と突っ込みたいことがありすぎて、見過ごさないように一旦話を遮る。
「たしかに私は朝あなたを迎えに行くことに疑問を感じていましたが、あなたを起こして一緒に登校したいだなんてことを言った覚えは……」
「あれ? ボクを直接起こしたいって言ってなかった? 迎えに来るだけじゃ不満だって」
「言いません! あなたは遅刻をしないという目的で私に迎えをさせているんですよね? でも私は外で待っているだけす。重要なのはあなたを起こす人であって、わざわざ私が迎えに行く意味って一体なんなんだろうって……あんな近い距離、起きさえすれば遅刻するなんてことありえな……」
「んー、何を言ってるのかよく分かんないなぁ」
熱くなって反論するのは私だけで、新谷はつまらなさそうに頬杖をついてそっぽを向いてしまった。 こ、ここで引き下がったら負けだ。奴の思い通りになるだけだ。私はめげずに反論と抗議を続ける。
でもこのままじゃいけない。私は受験生だ。夏休みを使って遅れた分の勉強を取り返さなくちゃ。
そんな私の思惑も、夏休み前最後の登校日に顔を合わせた新谷の思い付きの発言によってもろくも崩れ去ることになる。
「勉強……合宿?」
「うん。夏休み中はボクの家に住み込みで」
「はぁ!?」
いつの間にか放課後には必ず行くことが義務付けられるようになった講堂内の一室で、あまりにぶっ飛んだ発言に、机をバンと叩いて立ち上がった。
この日を最後に、しばらくこの男からも解放されると思っていたのに。
私の反応にも一切動じない新谷は、涼しげな顔をしてじっと私を見上げる。
「よく塾なんかであるだろ? 短期集中型の勉強合宿。ボクは、短期だなんてケチくさいこと言わずに夏休みをフルに使って君の勉強に付き合ってあげようって言ってるんだ」
「言っている意味が分からないんですけど……。だいたい、ちゃんと勉強した試しなんて……」
「そういえばさ。朝、迎えにだけに来ることに疑問を感じていたようだけど、これなら毎朝ボクを起こしてから一緒に登校すると言う君の要望も叶えられ……」
「す、すすとっぷ!!!」
色々と突っ込みたいことがありすぎて、見過ごさないように一旦話を遮る。
「たしかに私は朝あなたを迎えに行くことに疑問を感じていましたが、あなたを起こして一緒に登校したいだなんてことを言った覚えは……」
「あれ? ボクを直接起こしたいって言ってなかった? 迎えに来るだけじゃ不満だって」
「言いません! あなたは遅刻をしないという目的で私に迎えをさせているんですよね? でも私は外で待っているだけす。重要なのはあなたを起こす人であって、わざわざ私が迎えに行く意味って一体なんなんだろうって……あんな近い距離、起きさえすれば遅刻するなんてことありえな……」
「んー、何を言ってるのかよく分かんないなぁ」
熱くなって反論するのは私だけで、新谷はつまらなさそうに頬杖をついてそっぽを向いてしまった。 こ、ここで引き下がったら負けだ。奴の思い通りになるだけだ。私はめげずに反論と抗議を続ける。