相容れない二人の恋の行方は
「あ、あのすみませんでした……迷惑をかけて。付き添ってもらって……」
「あぁ、ほんとに」
後ろから聞こえてくる声に答えながら立ち止まって振り向く。なぜだか分からないがイライラして、その雰囲気を察した真由子がびくっと肩を震わせて一歩後ずさる。いつもならそれで終わりだがなぜか今日は一歩前に出て近距離で見下ろす。
そして気付く。さっきは養護教諭を前に全然熱くないと平気な顔をして言っていたけどやっぱりいつもに比べて顔が赤いのは明らか。しかもなぜだか分からないがみるみると赤くなっていく。
「……やっぱり顔が赤い。今日はもう帰った方がいい」
「……え? ……っ、こほっ……」
「え? じゃない! 咳してるだろう。鈍いの? 気づかないのか!?」
「ぬぁっ、な、なんで怒って……!?」
「さぁ!?」
僕だってワケが分からない。ただ無性に腹が立つ。
翌日から数日間真由子は欠席をした。理由はやっぱり風邪。
真由子が欠席して三日目の放課後、教室に残ったまま自席で帰宅して行く生徒たちをぼんやりと眺めてた。そして自然とため息が漏れる。退屈だな……。
弘毅たちとは三年への進学と同時に会う回数が減り、夏にはもうまったく会わなくなっていた。付き合っている女性もいつからか気づけばいなかった。
暇を持て余していて、連絡を取って会おうと思えば会える人間もいるにも関わらずそんな気にはなれなかった。
「……あーあ……」
真由子、早く登校してこないかな。
ただただそんなことばかりを考える日々。
(終わり)
「あぁ、ほんとに」
後ろから聞こえてくる声に答えながら立ち止まって振り向く。なぜだか分からないがイライラして、その雰囲気を察した真由子がびくっと肩を震わせて一歩後ずさる。いつもならそれで終わりだがなぜか今日は一歩前に出て近距離で見下ろす。
そして気付く。さっきは養護教諭を前に全然熱くないと平気な顔をして言っていたけどやっぱりいつもに比べて顔が赤いのは明らか。しかもなぜだか分からないがみるみると赤くなっていく。
「……やっぱり顔が赤い。今日はもう帰った方がいい」
「……え? ……っ、こほっ……」
「え? じゃない! 咳してるだろう。鈍いの? 気づかないのか!?」
「ぬぁっ、な、なんで怒って……!?」
「さぁ!?」
僕だってワケが分からない。ただ無性に腹が立つ。
翌日から数日間真由子は欠席をした。理由はやっぱり風邪。
真由子が欠席して三日目の放課後、教室に残ったまま自席で帰宅して行く生徒たちをぼんやりと眺めてた。そして自然とため息が漏れる。退屈だな……。
弘毅たちとは三年への進学と同時に会う回数が減り、夏にはもうまったく会わなくなっていた。付き合っている女性もいつからか気づけばいなかった。
暇を持て余していて、連絡を取って会おうと思えば会える人間もいるにも関わらずそんな気にはなれなかった。
「……あーあ……」
真由子、早く登校してこないかな。
ただただそんなことばかりを考える日々。
(終わり)


