相容れない二人の恋の行方は
 結局、視察と言う名のただの夏休みの思い出を作りに遊びに来ただけの遊園地。私と金城さんは救護室で休み、他の五人は存分に遊園地を満喫したようだ。正午を過ぎてそろそろ帰ろうと五人が迎えに来たときには、私も金城さんもすっかりと気分もよくなっていた。
 そんな私たちを見て新谷が「最後に観覧車に乗っていこう」と言い出し観覧車前で立ち止まった。

「観覧車なら平気です! 私、落ちるのがダメだったみたいで……」

 同意する金城さんに続いて、ここに来る前に伝えたけど念のためにもう一度私は高所恐怖症なので無理ですと言おうとした。

「私は無……」
「よし、じゃあボクは真由子と乗ろうかな」
「ちょ、ちょっと待っ……」

 新谷の言葉一つで、三度目は命令も何もなく、私は観覧車に押し込まれた。

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