相容れない二人の恋の行方は
 その後私は、無事最後まで新谷にバレることなく、地方の国立大学の入学試験に合格した。
 高校卒業と同時にそっと姿を消し、意外と簡単に、無事、新谷の魔の手から解放されることに成功する。
 新谷のいない大学生活の四年間は平和で、四年と言う月日が地獄のようだった毎日を少しずつ忘れさせてくれて当たり前の日常に戻っていった。
 今まで勉強ばかりしていた私も、新たな出会いからオシャレやメイクにも人並みに興味を持つようになったり、女友達といれば恋バナに花を咲かせることも。どこにでもいるごく普通の女子大生になっていた。
 新谷のことなどすっかりと忘れ再び上京した私は憧れのアクセサリーメーカーに入社試験トップの成績で入社し、秘書として一人前になる日を夢見て一生懸命業務に励む日々を送っていた矢先の事。
 あの新谷が、再び私の目の前に現れたのであった。

< 38 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop