相容れない二人の恋の行方は
そんな私の予感は見事に的中することとなる。
「い、言っている意味がよく理解できないのですが……」
「無理もない。急な話だからね」
社長とは見るからに高級そうなプレジデントデスクを挟んで対面している。
社長は背もたれから身体を前に起こすと、デスクに両手を乗せ手をからませた。
「わが社からの出向という形で納得できるかな」
「いえ……そうではなくて」
納得するとか、しないとかそういうことじゃなくて……
「どうして会社(ここ)で、息子さんの話が出てくるんですか……?」
震える声でなんとか訴える。声だけじゃない、足も手も震えている。
社長室(ここ)へ来て開口一番に「私の息子の専属秘書を務めてくれないか」と奇想天外なことを言われたのだ。
社長は突然のことに動揺する私を見て申し訳なさそうにしながらも、意思を曲げるつもりはないようだった。続けて理由を語りだした。
「君が通っていた栄華学院の理事であり経営者が、私の父であることは知っているね?」
「はい……」
「父も今年で65歳。まだまだ元気だがそろそろ後継を決めておきたいところなんだ。でも私はあいにく自分が起こした会社の経営で手一杯でね。そこで私の息子で長男の千智に学院を継がせようって話しが前から出ていてね。ちょうど昨日、ロンドンにある姉妹校の視察に行っていた千智とばったり空港で会って一緒に帰ってきたんだ」
社長に千智のことは知っているね? と問われしぶしぶと頷く。
「千智は人としてはまだまだ未熟な部分は多いが、頭脳は優秀だ。父の仕事もそつなく引き継いでくれるだろう」
「じ、事情は理解しました。でも……どうして私が息子さんの秘書にならなくてはならないんですか? 私じゃなくても他に……」
「さぁ、そればっかりは。千智本人からの希望なんだよ」
その言葉がずしりと重く心に圧し掛かる。
や、やっぱり……新谷は昔と変わってない!? また一体何をたくらんでいる!? また、意味もなくただの暇つぶしで私をいじめて楽しみたいだけ!?
嫌……絶対に嫌!!
「い、言っている意味がよく理解できないのですが……」
「無理もない。急な話だからね」
社長とは見るからに高級そうなプレジデントデスクを挟んで対面している。
社長は背もたれから身体を前に起こすと、デスクに両手を乗せ手をからませた。
「わが社からの出向という形で納得できるかな」
「いえ……そうではなくて」
納得するとか、しないとかそういうことじゃなくて……
「どうして会社(ここ)で、息子さんの話が出てくるんですか……?」
震える声でなんとか訴える。声だけじゃない、足も手も震えている。
社長室(ここ)へ来て開口一番に「私の息子の専属秘書を務めてくれないか」と奇想天外なことを言われたのだ。
社長は突然のことに動揺する私を見て申し訳なさそうにしながらも、意思を曲げるつもりはないようだった。続けて理由を語りだした。
「君が通っていた栄華学院の理事であり経営者が、私の父であることは知っているね?」
「はい……」
「父も今年で65歳。まだまだ元気だがそろそろ後継を決めておきたいところなんだ。でも私はあいにく自分が起こした会社の経営で手一杯でね。そこで私の息子で長男の千智に学院を継がせようって話しが前から出ていてね。ちょうど昨日、ロンドンにある姉妹校の視察に行っていた千智とばったり空港で会って一緒に帰ってきたんだ」
社長に千智のことは知っているね? と問われしぶしぶと頷く。
「千智は人としてはまだまだ未熟な部分は多いが、頭脳は優秀だ。父の仕事もそつなく引き継いでくれるだろう」
「じ、事情は理解しました。でも……どうして私が息子さんの秘書にならなくてはならないんですか? 私じゃなくても他に……」
「さぁ、そればっかりは。千智本人からの希望なんだよ」
その言葉がずしりと重く心に圧し掛かる。
や、やっぱり……新谷は昔と変わってない!? また一体何をたくらんでいる!? また、意味もなくただの暇つぶしで私をいじめて楽しみたいだけ!?
嫌……絶対に嫌!!