相容れない二人の恋の行方は
案内された洋室は部屋の広さは6畳ほど、内装もシンプルなもので大きな家具はベッドしか置かれていない。大きなバルコニーもついていて部屋の中も明るく陽も入る。ほっとしたのもつかの間、入口からちらっと見えるバルコニーのその先の地上30階の大パノラマにぞっと背筋が凍る。ち、近づけない。
高所恐怖症。数年前に克服したかに思われたけど地上30階は……未知。せっかっくだけど、カーテンはしめっぱなしになりそうだ。
「遅かったね」
脚をがくがくと震わせて立ちすくんでいると、背後から現れたその人物を見て「わぁ!」と声を上げて後ずさる。新谷が明らかに休日仕様の部屋着を来てリラックスした様子で、涼しげな顔をして部屋に入ってきた。
「ありがとう。もう帰っていいよ」
「はい、失礼します」
そして私をここまで案内してきてくれた付き人に礼を告げるとさっそく二人きりになる。
新谷は部屋の中まで足を踏み入れるとベッド脇に足を組んで腰掛け、手に持っている携帯ゲームに視線を落としながら口を開いた。
「こうなることは、予想ついただろ?」
「つきませんよ!」
今朝まではのん気に、新谷は人としてまっとうな道に進んでくれたのだと安心して、再会のことは忘れて気持ちも新たに今日も一日頑張ろうと気合を入れていた。一瞬でも、この男を信じた私が馬鹿だった。
「一体、何がしたいんですか……?」
今回のことだけじゃない。昔から、高校時代から一体全体新谷は何がしたいのかがさっぱり分からない。
昔は住む世界が違う自分には到底理解できない悪趣味な暇つぶしだと思ったし、外部受験を決めてからはあと少しの辛抱だと自分に言い聞かせて深く考えなかったけど、今は遊んでいられる学生時代とはワケが違う。ただいじめて遊びたいだけでわざわざ父親まで巻き込むかな!?
高所恐怖症。数年前に克服したかに思われたけど地上30階は……未知。せっかっくだけど、カーテンはしめっぱなしになりそうだ。
「遅かったね」
脚をがくがくと震わせて立ちすくんでいると、背後から現れたその人物を見て「わぁ!」と声を上げて後ずさる。新谷が明らかに休日仕様の部屋着を来てリラックスした様子で、涼しげな顔をして部屋に入ってきた。
「ありがとう。もう帰っていいよ」
「はい、失礼します」
そして私をここまで案内してきてくれた付き人に礼を告げるとさっそく二人きりになる。
新谷は部屋の中まで足を踏み入れるとベッド脇に足を組んで腰掛け、手に持っている携帯ゲームに視線を落としながら口を開いた。
「こうなることは、予想ついただろ?」
「つきませんよ!」
今朝まではのん気に、新谷は人としてまっとうな道に進んでくれたのだと安心して、再会のことは忘れて気持ちも新たに今日も一日頑張ろうと気合を入れていた。一瞬でも、この男を信じた私が馬鹿だった。
「一体、何がしたいんですか……?」
今回のことだけじゃない。昔から、高校時代から一体全体新谷は何がしたいのかがさっぱり分からない。
昔は住む世界が違う自分には到底理解できない悪趣味な暇つぶしだと思ったし、外部受験を決めてからはあと少しの辛抱だと自分に言い聞かせて深く考えなかったけど、今は遊んでいられる学生時代とはワケが違う。ただいじめて遊びたいだけでわざわざ父親まで巻き込むかな!?