相容れない二人の恋の行方は
「どうして……他校生と関わるように?」
「生徒会の仕事で他校間交流と言うのがあって、それでたまたま一人で出かけた時に。前に話したよな? 不良にからまれて逆にやっつけてやったって」
「はい……」
「初めてだったよ、ボクに刃向う人間に会ったのは。面白いなって思って、その不良が所属するグループのボスに会いに行って……それからは地区一帯の色んなグループ潰して……。当時、隣町が結構荒れててさ。色んな派閥、グループがあったんだよ。僕はそのバラバラになっていたのを、力だけじゃなく頭も使ってだいぶまとめたと思うよ? ちょっと、やりすぎちゃったけどね」
「あ、あの……ずっと思ってたんですけど、どうしてそんなにケンカに強いんですか……?」
「……さぁ? 最初に絡まれた時に人を殴ったのが人生初だったけど。生まれ持った才能かな。スポーツ得意だし」
「す、スポーツ感覚……?」
「ボクに苦手なものなんてないけどね」
新谷は呆気に取られている私を無視して部屋に掛けられている時計に目を向けると「もう昼か」と言った。
「あ、あの、念のために確認なんですけど……今はもう、お付き合いはされていないんですよね?」
怖い人たちと。これだけは確認しておかないと。
「うん。……惜しいなって思うくらい、気が合う仲間もいたけどさ。当時はもう、抜けるしかなかった。仲間にも一応素性は隠してはいたけどさ……色々やばかったからね」
「でも簡単に抜けられたんですか……? リーダーなのに……」
「一番気の合う仲間が、そいつが全部請け負ってうまいこと俺を抜けさせてくれた。覚えてない? よく一緒にいた……」
「いえ、覚えてないです……」
何度かたまり場に連れて行かれたけど、終始新谷の後ろに隠れてただ震えているだけで誰一人としてはっきりとした顔なんか覚えていない。全員同じで怖い人という認識しかない。
「あいつには、会えるならもう一度会いたいけどね」
「えっ!!」
「ぅわ、なんだよ急にでかい声出して」
「だ、だって……」
もう二度と、あんな怖い思いするのは嫌だ。
でも当時不良だった人たちも今は成人して大人。きっと、昔のような目に合うことはもうないだろう。ないと、思いたい……。
「休憩しよう。学食へ行こうか」
「日曜もやってるんですか?」
「うん。カフェやレストランは日曜はやってないけど学食だけは開いてる。メニューは少ないけどね」
私たちは作業を中断して学食へと向かった。
「生徒会の仕事で他校間交流と言うのがあって、それでたまたま一人で出かけた時に。前に話したよな? 不良にからまれて逆にやっつけてやったって」
「はい……」
「初めてだったよ、ボクに刃向う人間に会ったのは。面白いなって思って、その不良が所属するグループのボスに会いに行って……それからは地区一帯の色んなグループ潰して……。当時、隣町が結構荒れててさ。色んな派閥、グループがあったんだよ。僕はそのバラバラになっていたのを、力だけじゃなく頭も使ってだいぶまとめたと思うよ? ちょっと、やりすぎちゃったけどね」
「あ、あの……ずっと思ってたんですけど、どうしてそんなにケンカに強いんですか……?」
「……さぁ? 最初に絡まれた時に人を殴ったのが人生初だったけど。生まれ持った才能かな。スポーツ得意だし」
「す、スポーツ感覚……?」
「ボクに苦手なものなんてないけどね」
新谷は呆気に取られている私を無視して部屋に掛けられている時計に目を向けると「もう昼か」と言った。
「あ、あの、念のために確認なんですけど……今はもう、お付き合いはされていないんですよね?」
怖い人たちと。これだけは確認しておかないと。
「うん。……惜しいなって思うくらい、気が合う仲間もいたけどさ。当時はもう、抜けるしかなかった。仲間にも一応素性は隠してはいたけどさ……色々やばかったからね」
「でも簡単に抜けられたんですか……? リーダーなのに……」
「一番気の合う仲間が、そいつが全部請け負ってうまいこと俺を抜けさせてくれた。覚えてない? よく一緒にいた……」
「いえ、覚えてないです……」
何度かたまり場に連れて行かれたけど、終始新谷の後ろに隠れてただ震えているだけで誰一人としてはっきりとした顔なんか覚えていない。全員同じで怖い人という認識しかない。
「あいつには、会えるならもう一度会いたいけどね」
「えっ!!」
「ぅわ、なんだよ急にでかい声出して」
「だ、だって……」
もう二度と、あんな怖い思いするのは嫌だ。
でも当時不良だった人たちも今は成人して大人。きっと、昔のような目に合うことはもうないだろう。ないと、思いたい……。
「休憩しよう。学食へ行こうか」
「日曜もやってるんですか?」
「うん。カフェやレストランは日曜はやってないけど学食だけは開いてる。メニューは少ないけどね」
私たちは作業を中断して学食へと向かった。