相容れない二人の恋の行方は
「真由子だけだよ。ボクのすべてを知って、そばにいてくれるのは」
「そ、それなんか違……!」
「何が違う?」
「で、できれば私も……何も知らずに理想の王子様を眺めるだけのあの人だかりの中の女子の一人になりた……」
「そんなんだから、男に騙されるんだよ」
「んなっ!」
「そういえば昨日の真由子の元彼のアイツ……なんであんなところに?」
「さぁ……でもスーツ着てたし、もしかしたらマンションの下のオフィスにでも勤めてるのではないでしょうか……」
「そうか」
新谷はお茶を手に取り一口飲むと何食わぬ顔をして、とんでもないことを言い出した。
「引っ越そうかな」
「……はい?」
「30階とか。いくら直通でもダルイんだよなぁ。あのマンションも元々は親が借りていたものだし……なぁ、家ってどこへ行けば探せる?」
「ちょ、ちょっと待ってください。なんのために引っ越すのですか……?」
「嫌だろ? 元彼が近くにいるの」
「……え? え? それだけの……ために? 私の……ため、だけに?」
「うん」
新谷は戸惑いを隠せない私とは正反対に何食わぬ顔をして頷くと、視線をランチに移しマイペースに食事を再開させる。
本当に……この人の考えていることが昔から一つも理解できない。
「そ、それなんか違……!」
「何が違う?」
「で、できれば私も……何も知らずに理想の王子様を眺めるだけのあの人だかりの中の女子の一人になりた……」
「そんなんだから、男に騙されるんだよ」
「んなっ!」
「そういえば昨日の真由子の元彼のアイツ……なんであんなところに?」
「さぁ……でもスーツ着てたし、もしかしたらマンションの下のオフィスにでも勤めてるのではないでしょうか……」
「そうか」
新谷はお茶を手に取り一口飲むと何食わぬ顔をして、とんでもないことを言い出した。
「引っ越そうかな」
「……はい?」
「30階とか。いくら直通でもダルイんだよなぁ。あのマンションも元々は親が借りていたものだし……なぁ、家ってどこへ行けば探せる?」
「ちょ、ちょっと待ってください。なんのために引っ越すのですか……?」
「嫌だろ? 元彼が近くにいるの」
「……え? え? それだけの……ために? 私の……ため、だけに?」
「うん」
新谷は戸惑いを隠せない私とは正反対に何食わぬ顔をして頷くと、視線をランチに移しマイペースに食事を再開させる。
本当に……この人の考えていることが昔から一つも理解できない。