★隣のヘタレの王子様★ ★完★


「ただいまー」

!?


お父さんが…

鬼の顔して待っていた


「さっきのヘタレでナヨナヨした男はだれだ!」


つけたてたのか…


「隆次くん…だけど。」



「名前は聞いとらん!ゆずの友達か、友達じゃないのか!それともそれ以外の関係なのか!?」


また
始まったよ

自分が認めないいと許さない



「関係ないじゃんか!いつもそうやって!もうお父さんなんか知らない!二度と話したくもないっ!」


つい
カッ となっていってしまった



「ゆず…」




でも、

もう限界。



靴を履いて家を出た

行く先は…そりゃ考えてないけど


「ちょっと!ゆず!?」


お母さんが慌ててキッチンから出て呼び止めようとしてた


けど振り返りたくない。



「いい!ほぅっておけ!どうせすぐ帰ってくる」





帰らないし。


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