恋ノイズ


そのとき、屋上の重い扉の開く音が聞こ


えた。


ーーガチャン


「あー!!!!!」


な、何!?


「どうしてくれんだ!」


「何ですか?」


この男の子髪の毛が長いわね。


なんか怖い。


「何ですか。じゃないよ!下見てみろ!!」


下?


「あっ」


そこには、楽譜のように石灰で曲が書か


れていた。


「綺麗な曲…」


「はぁ?あんた楽譜読めるの?読めなさそう


な顔してるけど」


「読めるわよ。だって、ピアノ習ってるも


の」


「じゃあ、歌えよ」


「いいわよ!」


ラーララーララーラ・・・


「見つけた。僕の声」


「えっ?何」


「何でもない!というか、君何者?」



「私は、有須川 麻衣。人間よ」


「長い名前だな。アリスでいいか。」


なんなのこの子。


「ロン毛君は何でここに?」


「ロン毛って何?僕は何となくかな。


毎週金曜日ここにいるから、来れば?」


「曲の続き書いてくる?」


「もちろん!」


「じゃあ、行く!!」


その日私の人生1が始まった
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