恐愛同級生
「笑うなよ」
ムッとしたのか目つきの鋭くなる三浦君。
その反応って……まさか……本当にあたしのことを?
「嘘でもないし、からかってもいない。俺、お前が好きだから」
真っすぐあたしの目を見つめたままそう告げた三浦君。
彼が冗談を言っているようには思えない。
「ほ、本当に……?」
「あぁ」
まさかの展開に頭の中がパニックになる。
隣のクラスで、いつも派手な集団と一緒にいる三浦君があたしのことを好き……?
校内でも目立つ三浦君のことは知っていたけど、まさかあたしのことを知っていたなんて。
それどころか好きでいてくれたなんて……。
信じられない告白に思考が停止寸前になる。
でも、あたしは……――。