恐愛同級生

「あたしのことをストーカーしてたのも翔でしょ?どうして?どうしてそんなことをしたの!?あたしがどんな思いだったか分かる?怖くて毎日眠れなくて……どんな気持ちでいたか……翔は全然分かってない!!」

「莉乃、それは誤解だよ。中学の時の元カノは……」

「いい!!もう聞きたくない。翔の言葉を信じられない。もうあたしに話しかけないで。お願いだからあたしに関わらないで……!!」

涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔でそう叫ぶと、翔の顔色がスッと変わった。

「ペット用のカメラで盗撮してたのも、翔だよね……?ストーカーから初めてラインが来た日、翔はうちに来てたもんね……?あたしが飲み物を取りに行く間にカメラに何かしたの!?何か仕掛けた?それしか考えられない!!」

「俺はそんなことしてない。莉乃、さっきから何か誤解してる。俺がそんなことをするはずがないだろ?」

「誤解なんかじゃない!!」

「莉乃……」

あたしが声を荒げると、翔はスッとこちらに手を差し伸べようとした。
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