クール上司と偽装レンアイ!?
自分の仕事に自信が無かったし認められてもいないから、そういう仕事を頑張る事で存在意義を認めて貰いたかったんだと思う。それでミスしてちゃ意味が無いのに。

それから頼まれた時、手が空いて無いから出来ないって主張が出来なかった。

断ったりしたら相手が気分を悪くするかもしれないって思って。

でも勇気を出して言ってみるとどうって事は無かった。

電話応対も雑用も。私がやらなくても皆大して困らない。

私がやらなくちゃって思い込んでただけだった。

自分の出来る範囲でやって行くってスタイルに変えても誰も私を責めないし、購買部の業務は問題なく回っている。


「広瀬さん、この前頼んだ顧客に出すサンプル品の手配忘れてないわよね?」

真壁さんが恐い顔で問い合わせに来た時、内心ドキドキしたけれど、確認してみると全てちゃんと手配出来ていてホッとしたし嬉しかった。

葵は私達の様子を気にしていたのかやり取りを見ていたみたいで、目が合ったと同時に微笑んでくれた。

なんだか急に上手く行き始めて、比例するように私のやる気も上がっていった。



でも、別府課長からの呼び出しで、少しずつ生まれてきていた小さな自信は崩れ去ってしまった。

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