クール上司と偽装レンアイ!?
「神崎さん!」

気付けば大きな声を出していた。

「なに?」

神崎さんは怪訝な顔で私を見る。

神崎さんの黒い綺麗な瞳と視線が重なり合う。

周りの音なんて一切聞こえなかった。

自分の心臓の音だけが煩く聞こえている。

胸が苦しくて声が震える。

でも急激に膨らんだ想いは止められなかった。

「……神崎さんが好きです」

緊張で声が震えた。

神崎さんが驚いたように瞠目する。

やっぱり私の気持なんて少しも察してなかったんだ。

突然の告白に戸惑って、困ってるのかもしれない。

ああ、どうしよう。

自分の中で勝手に盛り上がって告白したけど、答えを聞くのが恐くて仕方ない。

頭がクラクラして、もう倒れそうって思ったのと同時に神崎さんがようやく口を開いた。

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