復讐ストーカーゲーム2
――随分と図太い男……メダルコーナーの横にトイレがあったよね?


――なるほど。そこへ逃げましょう霙!


顔を見合わせ頷いた。その瞬間、その場所を諦め、思いっきり走りだした。


「あっ! 発見ー! ちょっと待ってくれよ~オレッチの宝物!」


メダルコーナーは、やや照明が暗かった。


競馬コーナーで熱心になっているおじさんや、ロールプレイングに夢中になっている男子学生、トランプゲームでいちゃつくカップル、様々な人がいた。


楽しそうに遊ぶ人たちを横目に、もう少しでトイレに逃げ込めそうだった時だ。背中の方でストロボが光った。


うす暗いコーナーでのフラッシュは、辺りの人たちにも目立つ行為だった。


――もう許せない!!!!
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