復讐ストーカーゲーム2
「龍之介、キープボトルのブランデーからで良いのかしら?」


「そうね、そうして頂戴」


沙蘭ママは茶髪の長い髪を上で綺麗に纏めていた。この町は黒髪の人間が多い。


茶髪に藤色の着物が、ここにはいない人種のようで、またそれが艶やかだった。


「沙蘭ママって、細くて白い指先よねぇ……私もそんなふうに生まれたかったなぁ」


「龍之介は他にも良い所が沢山あるでしょう? 人を羨むより、自分の長所を伸ばすのが人生のコツよ? ロックでいいわよね? どうぞ」


カウンターは8席。今日はまだ私しかいなかった。後ろの四角いテーブル席、3つある一番右端はサラリーマンの4人組で埋まっていた。
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