復讐ストーカーゲーム2
 例えば隣にイケメン男性がいたら、恥ずかしくてそんなことをママには言えなかっただろう。


「お酒を仕入れしている時は何度か会うけど……久しぶりのよね? ここに飲みに来るの」


「……そうだったかしら?」


「私を誤魔化そうたって無理よ。さては、なにか遭ったわね? 龍之介、おつまみは貴方の好きな焼きソバにする?」


「ええ……お願いするわ。それとキャベツと、かつお節たっぷりにしてね――」


やっぱり沙蘭ママにはお見通しなのね。敵わないわ……。


「ママー! 俺たちにも焼きソバ作って~! カラオケ歌ってもいい?」


うるさいわね! 貧乏臭いブサ面サラリーマンはお断りよ! 私たちの会話に入ってくるんじゃないわよ。4人でひっこんでな! まったく。
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